わたしの暮らしているところは、限界集落を超えた消滅可能性集落です。
若者がいないのです。みんな集落の外へ出て行ってしまって・・・帰ってくるときは、60歳を超えていて・・・。帰ってきてくださっても、残念なことに、平均年齢が65歳を超えてしまうのです。
限界農家というのがあるのかもしれませんね。65歳以上の方の経営する農家でしょうか?そして、その後は、消滅農家になるのでしょうか?
どうして、限界が来て、消滅してしまうのかな?と考えてみました。
理由は、赤ちゃんを産んで、子孫をつないでくれる可能性があるからです。日本の農業の(長男が継ぐ)典型的スタイル。長男の嫁が来ない農家はそれができません。これは農家だけではなく、すべての業種でもいえることのようです。生き残り、存続できるのは、嫁がいて、もしかしたら継いでくれる「子孫」がいるところのみでしょうか?
しかしです、平成の日本のこの時代、自分中心の若い方が多く、結婚もしない、子供もいらないという方もおいででして、「家」とか「子孫」とか、まして「ご先祖様」という観念はズバリ「0」と考えて間違いないと思います。時代の流れのせいにしてしまうのは、あまりにも悲しいですが・・・。
2年前に、台湾の若者が結婚の報告に来てくれた時のこの一言が忘れられません。
「3代先の子孫まで繁栄するように、僕、今、日本で頑張ります。」
日本の若者から、絶対に聞くことのできない台詞でした。わたしにとっては、感動的な結婚報告でした。台湾の若者のすごさというか国の教育というか、今の日本との違いに驚きました。
さて、そんな時代でも、限界になっても、なんとか消滅しない3代先まで繁栄する日本の農家はあるはずです。
「男」という字は、「田」と「力」と書くじゃないですか~!本物の男たちは、農業をしている方の中にいます。一生、君に食糧は不自由させないよ~!ですもの。
田んぼ(畑やハウスでもOK)で力を出している農業男子のあなた(あなたの息子さんたち)は、まさに「本物の男」です。本物の男をちゃんと選ぶ本物の女子がいるはずです。
お嫁さんが来れば、限界も消滅もなくなります!そして、「3代先の子孫まで~」の台詞もお願いしたいです。
「ちょっと待った~!
「そうともいえませんよ!」
あれ?だれかの声がしました。
本物の男に嫁のパターンもいいですが、婿とりでつないでいく農家さんもあります。
田んぼで力を発揮する男は婿もありです。
嫁と婿と娘と息子と農業を継ぐ子供たちです。
いろいろとできそうじゃないですか?
長男がいないとか、長男がもう農業を継がないとか、長男に嫁が来ないとか・・・発想を変えて!
娘がいたら、お婿さん~!
すばらしいお婿さんが来てくださり、農家(家業)を継いでいらっしゃるところを知っています。
すばらしい娘さんが、ご両親と一緒に農家を継いでおいでの方も知っています。皆さん、農業が好きな方ばかりです。
農業が「生命産業」であることに、気づいているからです。農家経営の視点を変えて成功されている方もたくさんおいでです。
やる気のある本物の男なら、他人に繋いでもらうのもありです!農業法人にしてみてはいかがでしょうか?
アメリカの農家は、親が引退するときに、「わたしが、農場を買って経営者になります」と親に農場の買い取りを申し出るそうです。長男とは限りません。男子とも限りません。日本との大きな違いがここにありますね。
どうして、農家をやっているのか?
どうして、嫁が来ないのか?
どうして、続けたいのか?
ねえ、どうして?
その答えを探し当てたときに、新しい発想や、新しい道が見えてくると思います。もう一度、自分に問いかけて見てください。
ねえ~どうして~♪
すごく、すごく、好きなこと(農業)♪
ただ、伝えたいだけなのに~♪
ルルルル~♪
うまく、言えないんだろ~♪
つづく